この愛、スイーツ以上
課長と並んで座った。私だけでなく課長までが緊張した面持ちだ。
「吉川さんに辞令です」
えっ?
本当に飛ばされるの?
私、何をしちゃった?
人事部長から告げられる続きがなにかと固唾を呑んで見守る。
何を勿体ぶっているのか分からないが、人事部長は持っている辞令書と私を見比べる。
早く言ってくれないかな……落ち着かない。
「吉川由梨殿 9月15日付けで副社長室勤務を命ずる」
「副社長室?」
私よりも先に課長が反応していた。私に至っては思考がストップしそうな状態で……副社長室はどこにあっただろうか、誰がいるのだろうかと考えていた。
昨日、そこにいって、そこにいる人物に会ったというのに。
「それで、吉川さんの代わりに誰が総務部に来るのですか?」
「時期外れの辞令だから、吉川さんだけの異動となります。総務部には誰の着任もないので、吉川さんが今行っている業務については、他の人に分担してください。来春に新入社員を入れるようにはしますので」
「ええっ! それは大変だ」
「吉川さんに辞令です」
えっ?
本当に飛ばされるの?
私、何をしちゃった?
人事部長から告げられる続きがなにかと固唾を呑んで見守る。
何を勿体ぶっているのか分からないが、人事部長は持っている辞令書と私を見比べる。
早く言ってくれないかな……落ち着かない。
「吉川由梨殿 9月15日付けで副社長室勤務を命ずる」
「副社長室?」
私よりも先に課長が反応していた。私に至っては思考がストップしそうな状態で……副社長室はどこにあっただろうか、誰がいるのだろうかと考えていた。
昨日、そこにいって、そこにいる人物に会ったというのに。
「それで、吉川さんの代わりに誰が総務部に来るのですか?」
「時期外れの辞令だから、吉川さんだけの異動となります。総務部には誰の着任もないので、吉川さんが今行っている業務については、他の人に分担してください。来春に新入社員を入れるようにはしますので」
「ええっ! それは大変だ」