この愛、スイーツ以上
外観は全体的に茶色で屋根が緑色。落ち着いた感じなのに、内装はパステルグリーンの壁紙にパステルピンクのテーブルセットだった。

それにパステルイエローの照明。

目がチカチカしてしまう店内は若い女性客ばかりで、副社長はここでも目立っていた。

だけど、お店のインテリアよりもクレープに興味があって一度来てみたかったそうだ。

甘いもの好きの副社長はよくスイーツを調べている。私は副社長ほどスイーツ好きではないけど、好きなものを食べて微笑みをこぼす副社長を見るのが好きなので、お誘いは嬉しい。


「お待たせいたしました。クレープモンブランでございます」


まず副社長の頼んだクレープが届く。生クリームとキャラメルソースがかかったクレープには、モンブランとバニラアイスが添えられていた。

一度に三つのスイーツが楽しめる贅沢な一品で、副社長の顔は見る見るうちに緩んだ。

うん、この顔が見たかった。普段はクールでかっこいい彼が喜ぶ顔は、見ていて愛しくなる感じだ。副社長はクレープをじっくり見ているが、私は副社長をじっくり見ていた。

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