この愛、スイーツ以上
ガシッと後頭部を掴まれる。


チョコは二人の口の中でとろけた。濃厚なチョコがお互いの舌で絡み合う。

これこそ本当に甘いキス。

涼太さんの舌は私の口の中に入っているチョコも全部食べようと動き回る。

その動きがなんともいえなくて、私は体を熱くする。濃厚なチョコに濃厚なキス、体はとろける。

いつまでも味わう彼はキスをやめない。

私は体の力が抜けないよう、体が崩れ落ちないよう彼の背中にしがみついた。


「やばいな。そんな色っぽい顔されたら止まらなくなる」


やっと離れた彼は頬をほんのり赤くして、私を優しく抱き締める。

そして耳元で囁く。


「愛してる」

「私も」

「このまま俺の部屋に行っていい?」


私が頷くと彼は車を走らせた。

きっとチョコ以上に私を味わうだろう。


信号で止まると彼はこちらを見て言う。


「早く抱きたい」と。



~番外編・END~

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