俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
***
純白のドレス。頭から垂れるベールが世界を優しいオフホワイトに包み込む。手に持つ花束だけは鮮やかなピンク色。
目の前にはチャペルの扉があり、開ければそこはたくさんのゲストで埋め尽くされているはずだ。
大理石が敷き詰められた大聖堂には、真っ白なバージンロードが敷かれていて、その先の祭壇では、同じ色の礼服を着た大河が待ってくれている。
けれどここまできて、私の心はそわそわと浮き足立っていた。
「お父さん、来てくれてるかな」
とうとうの私の不安が言葉となって口を突いて出た。
横で一緒にバージンロードを歩いてくれる予定の母が、クスリと微笑む。
「大丈夫よ。なんだかんだ言って、娘の花嫁姿を見たくない父親がいるわけないもの」
私と大河の結婚について、結局最後まで父を説得することはできなかった。
否定こそしないものの「勝手にしなさい」の一点張り。式に出席することすら渋る始末。
「お父さん、バカがつくほど頑固だものね。引っ込みがつかないのよ」
「それはわかってるんだけど……」
それでもせめて、結婚をお祝いしてほしかった。一緒にバージンロードを歩きたかった。私が幸せになるこの瞬間を、きちんと見届けてほしかったのに。
「でも大丈夫、きっと来るって、お母さんにはわかるの」
『バカ頑固』な父に三十年以上連れ添った母は、自信満々にそう言って私の背中を撫でた。
純白のドレス。頭から垂れるベールが世界を優しいオフホワイトに包み込む。手に持つ花束だけは鮮やかなピンク色。
目の前にはチャペルの扉があり、開ければそこはたくさんのゲストで埋め尽くされているはずだ。
大理石が敷き詰められた大聖堂には、真っ白なバージンロードが敷かれていて、その先の祭壇では、同じ色の礼服を着た大河が待ってくれている。
けれどここまできて、私の心はそわそわと浮き足立っていた。
「お父さん、来てくれてるかな」
とうとうの私の不安が言葉となって口を突いて出た。
横で一緒にバージンロードを歩いてくれる予定の母が、クスリと微笑む。
「大丈夫よ。なんだかんだ言って、娘の花嫁姿を見たくない父親がいるわけないもの」
私と大河の結婚について、結局最後まで父を説得することはできなかった。
否定こそしないものの「勝手にしなさい」の一点張り。式に出席することすら渋る始末。
「お父さん、バカがつくほど頑固だものね。引っ込みがつかないのよ」
「それはわかってるんだけど……」
それでもせめて、結婚をお祝いしてほしかった。一緒にバージンロードを歩きたかった。私が幸せになるこの瞬間を、きちんと見届けてほしかったのに。
「でも大丈夫、きっと来るって、お母さんにはわかるの」
『バカ頑固』な父に三十年以上連れ添った母は、自信満々にそう言って私の背中を撫でた。