俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
固い決意に、再び沈黙が訪れる。
その張り詰めた緊張を打ち砕いたのは、父の深いため息だった。
「ならば、これ以上、私がなにを言っても無駄ということだろう」
「じゃあ――」
「違う。認めたわけではない。ただ、お前の人生にこれ以上関与するのをやめただけだ。あとは自分で決めて、自分で責任を取りなさい。将来泣くことになっても、私は知らん」
父はコホンと咳払いをひとつして、一瞬舞い上がりかけた私たちに釘を刺す。
けれど、私と大河の表情はじわじわと晴れやかになっていって――。
だって、それってつまり、認めてくれたも同然だもの。素直じゃない父の、精一杯の賛同に違いない。
「お父さん……」
笑顔の中に、じわりじわりと涙が滲んで、ゆっくりと景色が歪んでいった。
視界はほぼなにも見えなくなってしまったけれど、頭の上に大河の手のひらが乗せられた感触だけはしっかりと伝わってきた。
それは大丈夫とでもいうように、私の髪をくしゃくしゃとかき混ぜる。
「泣かせるような真似はしません。絶対に」
大河が誓いを立てると、父はフン、と小さく鼻を鳴らして、そっぽを向いた。
その張り詰めた緊張を打ち砕いたのは、父の深いため息だった。
「ならば、これ以上、私がなにを言っても無駄ということだろう」
「じゃあ――」
「違う。認めたわけではない。ただ、お前の人生にこれ以上関与するのをやめただけだ。あとは自分で決めて、自分で責任を取りなさい。将来泣くことになっても、私は知らん」
父はコホンと咳払いをひとつして、一瞬舞い上がりかけた私たちに釘を刺す。
けれど、私と大河の表情はじわじわと晴れやかになっていって――。
だって、それってつまり、認めてくれたも同然だもの。素直じゃない父の、精一杯の賛同に違いない。
「お父さん……」
笑顔の中に、じわりじわりと涙が滲んで、ゆっくりと景色が歪んでいった。
視界はほぼなにも見えなくなってしまったけれど、頭の上に大河の手のひらが乗せられた感触だけはしっかりと伝わってきた。
それは大丈夫とでもいうように、私の髪をくしゃくしゃとかき混ぜる。
「泣かせるような真似はしません。絶対に」
大河が誓いを立てると、父はフン、と小さく鼻を鳴らして、そっぽを向いた。