俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「悪い、別れてまだ日が経ってないから、片付けられてないんだ。とにかく、莉依が変に気をまわす必要はないから」

大河は矢継ぎ早に説明すると、一方的に話を切り上げて、まるで逃げるようにリビングへ戻っていってしまった。

優しい抱擁と頬のキスをもらった直後、こんな元カノの気配漂う部屋を用意されて、私はどんな顔でリラックスすればいいんだろう。
本当に、帰った方がいい?

とはいえ、時刻は深夜0時、お風呂までご馳走になっておいて今から帰るっていうのもナシだろう。
それに、立派な秘書になれるように頑張るって、約束してしまったし。

仕方なく、今日のところは見るからに怪しい元カノの影には目を瞑り、大河の好意に甘えるとしよう。
キスのことは頭から追い出して、余計なことは考えないよう努めることにした。
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