俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
大河の瞳を見つめ返すと、焦げ茶色の双眸が、ふっと悩んで揺れた。

「……お前を守るって言ったろ? 救ってやりたいんだ」

『救う』? 『好き』でも『愛している』でもなくて?
まるで慈善事業みたいな台詞だ。プロポーズに添えられるべき台詞は、そんなんじゃないだろう。

「それは同情なの……?」

大河の言うその『結婚』の裏に愛はあるのだろうか。
利害のために結婚するんじゃ、親に勧められたお見合い結婚となんら変わらない。

「……友情だよ。友情だって立派な愛情の一種だろ?」

友情で結婚? なにそれ。
友情から愛情に発展してっていう話なら聞いたことはあるけれど、友達のまま結婚?
少なくとも私の価値観にはそんなパターン存在しない。

「そんなの、おかしいよ」

冗談じゃない、そう思って大河の体を押し返そうとすると、両手首が掴まれてあっさりと阻止された。

「じゃあ、男女の関係になればいいのか?」

ふっと視線を鋭くした大河が、私の両手を抵抗できないように持ち上げて、体重をかけてきた。

「キス、してみるか?」

唇を近づけながら、今まで見せたことのない瞳で囁く。

「それとも、もっとその先がほしい?」
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