俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「知り合いの若社長と、合コンさせてやろうか。それとも医者がいい?」

「あー……ぜひともお願いします……」

「よしよし」

がっくりと肩を落とした私の本音なんて、これっぽっちも気づかないのだろう、大河はニコニコしながら私の頭をいい子いい子する。

「……それ、なんか、子ども扱いしてない?」

「莉依はいつまで経っても子どもだからな」

「なにそれ、自分だけ大人になったとでも言いたいの?」

「そうそう、俺はもう大人の男だからさー」

彼は最近、お兄さんぶって私のことを甘やかそうとするから困っている。
社長ともなると性格まで変わるのだろうか。もしかして、甲斐性とかってやつ?

私にとっては、大河はまだまだ中学のときの、あどけない彼のままでなにも変わっていないのに。
体だけはしっかり大人の男に育っちゃって、偉そうなこと言うんだもんなぁ。

「そういう『大人の男』とやらは、ちゃんと彼女がいるんでしょうねぇ」

もちろん、いないことを前提に、バカにしてやろうと思ったのだが。

「まぁな。もうこの歳だし」

遠い目をして感慨深く呟く大河。予想外の答えが返ってきて、私は慌てた。

「……付き合ってる人、いるの?」

「すぐ結婚するかって言われたら、微妙だけど……」

「へ、へぇ……」

なんだ。やっぱり、彼女いるんだ。
気が抜けてしまって、私はすとんと肩を落とした。

どんな人か聞こうとしたけれど、セレブな大河のお相手だ。きっと完璧な女性に違いない。
美人で、スタイル抜群で、頭もよくて。寄ってくる女性はたくさんいるだろうから選びたい放題だろう。
自分と比べると虚しくなってしまいそうで、聞くのをやめた。
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