俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
着替えて試着室から出てきた私を、大河は満面の笑みで迎えてくれた。
「俺の見立て通り。やっぱりよく似合ってる」
鏡の前に私を立たせ、まるで自分の手柄のように満足げに頷く。
けれど私は、褒められて嬉しいなんて気分にはとてもなれなくて。
「……恭子さんも、こういう服を着ていたの?」
思わずこぼしてしまったひと言に、鏡越しの大河が凍り付く。
「……どうして恭子が出てくるんだ?」
「この黒髪も、大人っぽいメイクも、恭子さんを重ねてるとしか思えなかったから……」
もともと第二秘書を務めていたのは恭子さんだった。大河の中の秘書という人物像は、恭子さんそのものなのかもしれない。
私は代役にすぎない。秘書としても、もしかしたら、女としても。
「きっと大河は無意識に、私の中に恭子さんを見ているんだよ」
私の言葉に、大河はなにを言われたのかわからないといった顔で呆然としていた。
もしかしたら、彼自身も気づいていないのかもしれない。
大河が染め上げようとしている好みの女性は、恭子さんそのものだということに。
「服、着替えてくるね」
私は逃げるように試着室へ戻り、扉を閉めた。
今まで私に囁いてくれた甘い言葉と意味深な行動、それらすべてが疑わしく思えてくる。
その瞳には、誰が映っているの?
私? それとも、恭子さん?
大河が本当に愛しているのは――だれ?
とにかくひとりになりたくなって、扉の鍵に手を伸ばした。
けれど、その鍵を閉める前に強引に扉が開かれて、大河が自分の体を個室の中に滑り込ませてきた。
「俺の見立て通り。やっぱりよく似合ってる」
鏡の前に私を立たせ、まるで自分の手柄のように満足げに頷く。
けれど私は、褒められて嬉しいなんて気分にはとてもなれなくて。
「……恭子さんも、こういう服を着ていたの?」
思わずこぼしてしまったひと言に、鏡越しの大河が凍り付く。
「……どうして恭子が出てくるんだ?」
「この黒髪も、大人っぽいメイクも、恭子さんを重ねてるとしか思えなかったから……」
もともと第二秘書を務めていたのは恭子さんだった。大河の中の秘書という人物像は、恭子さんそのものなのかもしれない。
私は代役にすぎない。秘書としても、もしかしたら、女としても。
「きっと大河は無意識に、私の中に恭子さんを見ているんだよ」
私の言葉に、大河はなにを言われたのかわからないといった顔で呆然としていた。
もしかしたら、彼自身も気づいていないのかもしれない。
大河が染め上げようとしている好みの女性は、恭子さんそのものだということに。
「服、着替えてくるね」
私は逃げるように試着室へ戻り、扉を閉めた。
今まで私に囁いてくれた甘い言葉と意味深な行動、それらすべてが疑わしく思えてくる。
その瞳には、誰が映っているの?
私? それとも、恭子さん?
大河が本当に愛しているのは――だれ?
とにかくひとりになりたくなって、扉の鍵に手を伸ばした。
けれど、その鍵を閉める前に強引に扉が開かれて、大河が自分の体を個室の中に滑り込ませてきた。