俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「た、大河!?」
「莉依、お前、間違ってる!」
大河は私の代わりにうしろ手に扉を閉めて鍵をかけた。
できあがった試着室という名の小さな密室で、壁に私を押しつけて、顔の横に右手をついて逃げ場を失くした。
「恭子とはもう別れた。なんの未練もない。お前を恭子の代わりにしようなんて考えたことはない」
「それなら、昨日、ずっとふたりでどこに行ってたの? どうしてあんなに辛そうな顔してたの……?」
「ケリをつけてきたんだ。話し合って、お互い納得できる形でちゃんと別れてきた」
追いすがるように必死の剣幕で、大河は私に言いわけする。
「辛い顔をしていたのは……たぶん、彼女を振ってしまった負い目があったからだと思う。俺が彼女を傷つけたことに間違いはないから」
一瞬ふっと逸らした瞳は、まだ罪の意識を拭いきれていないようで、苦痛に満ちていた。
けれど再び私に向けた瞳は揺らぎのないもので。
「だけど、今、俺が見ているのはお前だから。お前のことしか見ていないから」
大河の左手が私の右頬にそっと触れ、その指の先が優しく耳を撫でる。
その感触にドキリと心が震え、鼓動が騒ぎだす。
「莉依にとって俺は、ただの幼なじみかもしれないけど」
謝るみたいにコツンと額をぶつけられ、埋め尽くされた視界。
響く囁き声に、頬に置かれた手のひらの感触。
視覚も聴覚も触覚もすべての感覚が大河の存在で埋め尽くされ――
「俺にとって莉依は、特別だ」
一方的にそう言い放って、大河は私の唇に自分のを重ねた。
包まれた柔らかな感触に、思わず呼吸が止まってしまう。
「莉依、お前、間違ってる!」
大河は私の代わりにうしろ手に扉を閉めて鍵をかけた。
できあがった試着室という名の小さな密室で、壁に私を押しつけて、顔の横に右手をついて逃げ場を失くした。
「恭子とはもう別れた。なんの未練もない。お前を恭子の代わりにしようなんて考えたことはない」
「それなら、昨日、ずっとふたりでどこに行ってたの? どうしてあんなに辛そうな顔してたの……?」
「ケリをつけてきたんだ。話し合って、お互い納得できる形でちゃんと別れてきた」
追いすがるように必死の剣幕で、大河は私に言いわけする。
「辛い顔をしていたのは……たぶん、彼女を振ってしまった負い目があったからだと思う。俺が彼女を傷つけたことに間違いはないから」
一瞬ふっと逸らした瞳は、まだ罪の意識を拭いきれていないようで、苦痛に満ちていた。
けれど再び私に向けた瞳は揺らぎのないもので。
「だけど、今、俺が見ているのはお前だから。お前のことしか見ていないから」
大河の左手が私の右頬にそっと触れ、その指の先が優しく耳を撫でる。
その感触にドキリと心が震え、鼓動が騒ぎだす。
「莉依にとって俺は、ただの幼なじみかもしれないけど」
謝るみたいにコツンと額をぶつけられ、埋め尽くされた視界。
響く囁き声に、頬に置かれた手のひらの感触。
視覚も聴覚も触覚もすべての感覚が大河の存在で埋め尽くされ――
「俺にとって莉依は、特別だ」
一方的にそう言い放って、大河は私の唇に自分のを重ねた。
包まれた柔らかな感触に、思わず呼吸が止まってしまう。