俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
『……試験、ダメだったのか?』
「うん。ははは……落ちちゃったものはしょうがないよね」
吐き出した言葉は震えていて、我ながら情けないなと思った。
電話の奥で、大河が黙り込む。
「次に会う時は、もしかしたら私、人妻になってるかもしれないよ。あ、そうだ、結婚式でお祝いのスピーチしてくれると助かる。私のこと一番知ってるのは、大河だもんね」
最後の方はおどけたふりをして、笑いながら言ってみたのだけれど、当の大河は全然笑ってはくれなかった。
憐れな子だなんて思われたくなくて、私は必死に明るくまくしたてる。
「私の未来の旦那様は、歳も見た目も微妙だけど、仕事は安定してるし、すごく優しい人だって聞いたから、たぶん、そこそこ幸せにはなれると思うんだ。だから、心配ないよ」
涙声で言ってもなんの説得力もないかもしれないけれど、これが現実――。
黙って私の話を聞いていた大河が、やっと口を開いてくれた。
『そこ、動くなよ』
「……え?」
『すぐにいく。三十分……いや、十五分でいく。そこにいろ』
「た、大河?」
そこって、場所も教えていないのにどうするつもりなんだろう。
だいたい、大河の住んでいる都心からじゃ、どんなに急いだって十五分で着くとは思えない。
けれど、大河は車の大きなエンジン音を響かせて、宣言よりちょっとオーバーのニ十分でやってきた。
そっか、電車じゃないんだ。私は免許なんて持っていないから、車なんて発想がなかった。
「うん。ははは……落ちちゃったものはしょうがないよね」
吐き出した言葉は震えていて、我ながら情けないなと思った。
電話の奥で、大河が黙り込む。
「次に会う時は、もしかしたら私、人妻になってるかもしれないよ。あ、そうだ、結婚式でお祝いのスピーチしてくれると助かる。私のこと一番知ってるのは、大河だもんね」
最後の方はおどけたふりをして、笑いながら言ってみたのだけれど、当の大河は全然笑ってはくれなかった。
憐れな子だなんて思われたくなくて、私は必死に明るくまくしたてる。
「私の未来の旦那様は、歳も見た目も微妙だけど、仕事は安定してるし、すごく優しい人だって聞いたから、たぶん、そこそこ幸せにはなれると思うんだ。だから、心配ないよ」
涙声で言ってもなんの説得力もないかもしれないけれど、これが現実――。
黙って私の話を聞いていた大河が、やっと口を開いてくれた。
『そこ、動くなよ』
「……え?」
『すぐにいく。三十分……いや、十五分でいく。そこにいろ』
「た、大河?」
そこって、場所も教えていないのにどうするつもりなんだろう。
だいたい、大河の住んでいる都心からじゃ、どんなに急いだって十五分で着くとは思えない。
けれど、大河は車の大きなエンジン音を響かせて、宣言よりちょっとオーバーのニ十分でやってきた。
そっか、電車じゃないんだ。私は免許なんて持っていないから、車なんて発想がなかった。