俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
初日ということでリクルートスーツに着替え、私は鏡の前に立った。
大河からお土産でもらったメイクセットでお化粧をしたおかげで、いつもより華やかな顔立ちになっている。
昨日のようなプロの仕上がりには及ばなくとも、少しだけ自分に自信が持てそうだ。
準備を整えて、向かった先は新海商事株式会社。
従業員数二万、子会社や関連企業を含めるとその四倍ほどに膨れ上がる。
連結売上高が三兆を超える、日本有数の大企業――と、大河に覚えさせられた。
最寄り駅を降りると、その会社に直結する連絡通路があって、コアタイムを過ぎたこの時間でも人通りは絶えない。
その多くのひとたちが吸い込まれていく荘厳にそびえ立つ巨大なビル――それが大河の会社であり、私の勤め先だ。
ビルの中は大きな吹き抜けになっていて、その周りを囲むように通路がずらりと上へ並んでいた。
中央には二階まで続く巨大なエスカレーター。おしゃれで近代的な内観は、一見するとデパートのようだ。
ただ、周辺を歩いているのが堅苦しいサラリーマンばかりなのを見て、ここがビジネスの場なのだとハッとさせられる。
吹き抜けのど真ん中にある受付でアポイントを伝えると、私を迎えにやって来たのは線の細いすらっとした佇まいの青年だった。
「篠原と申します。新海社長の第一秘書を務めております」
ぴくりとも笑わず淡々と告げる彼は、整った顔立ちをしているけれど、そのきちんとしたスーツ姿と眼鏡も相まって神経質そうに見えた。
彼が大河の言っていた『仕事のできるカタブツ第一秘書』とは彼のようだ。
大河からお土産でもらったメイクセットでお化粧をしたおかげで、いつもより華やかな顔立ちになっている。
昨日のようなプロの仕上がりには及ばなくとも、少しだけ自分に自信が持てそうだ。
準備を整えて、向かった先は新海商事株式会社。
従業員数二万、子会社や関連企業を含めるとその四倍ほどに膨れ上がる。
連結売上高が三兆を超える、日本有数の大企業――と、大河に覚えさせられた。
最寄り駅を降りると、その会社に直結する連絡通路があって、コアタイムを過ぎたこの時間でも人通りは絶えない。
その多くのひとたちが吸い込まれていく荘厳にそびえ立つ巨大なビル――それが大河の会社であり、私の勤め先だ。
ビルの中は大きな吹き抜けになっていて、その周りを囲むように通路がずらりと上へ並んでいた。
中央には二階まで続く巨大なエスカレーター。おしゃれで近代的な内観は、一見するとデパートのようだ。
ただ、周辺を歩いているのが堅苦しいサラリーマンばかりなのを見て、ここがビジネスの場なのだとハッとさせられる。
吹き抜けのど真ん中にある受付でアポイントを伝えると、私を迎えにやって来たのは線の細いすらっとした佇まいの青年だった。
「篠原と申します。新海社長の第一秘書を務めております」
ぴくりとも笑わず淡々と告げる彼は、整った顔立ちをしているけれど、そのきちんとしたスーツ姿と眼鏡も相まって神経質そうに見えた。
彼が大河の言っていた『仕事のできるカタブツ第一秘書』とは彼のようだ。