俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
――目の前のこの人は、本当に大河なの?
大河の皮を被った別の誰かだと思いたい。けれどそんなわけはない。
この人間性の欠如した男が、社長である大河の姿――。
あの、ひまわりのような笑顔で二十年以上私を支え続けてきてくれた彼と、同一人物なのだろうか。
どうして……?
悲しみ、そして疑念が湧き上がってくる。
「調査資料は明日の朝受け取る。篠原、用意しておけ。田上、行っていいぞ」
「失礼致します」
一礼して踵を返す恭子さんに、篠原さんがすかさず声をかける。
「田上さん、申し訳ありませんが、彼女を一緒に秘書課へ連れて行っていただけませんか。天宮さん、先ほど案内した自席で待機していてください」
「わかりました……」
頷く私を一瞥して、恭子さんは足早に会議室を出て行ってしまったから、私は慌ててそのあとを追いかける。
社長と篠原さんは、まるで私なんて最初からいなかったかのように仕事の話を始めたが、その声も社長室の扉が閉じられると同時に聞こえなくなった。
ヒールとは思えぬ早さで歩く恭子さんに遅れまいと、三歩うしろを必死に追いかける。
せかせかと歩きながらも心の中は重く沈んでいた。
悟られまいと平静を装うけれど、どうしても足がふらついてしまう。
大河の皮を被った別の誰かだと思いたい。けれどそんなわけはない。
この人間性の欠如した男が、社長である大河の姿――。
あの、ひまわりのような笑顔で二十年以上私を支え続けてきてくれた彼と、同一人物なのだろうか。
どうして……?
悲しみ、そして疑念が湧き上がってくる。
「調査資料は明日の朝受け取る。篠原、用意しておけ。田上、行っていいぞ」
「失礼致します」
一礼して踵を返す恭子さんに、篠原さんがすかさず声をかける。
「田上さん、申し訳ありませんが、彼女を一緒に秘書課へ連れて行っていただけませんか。天宮さん、先ほど案内した自席で待機していてください」
「わかりました……」
頷く私を一瞥して、恭子さんは足早に会議室を出て行ってしまったから、私は慌ててそのあとを追いかける。
社長と篠原さんは、まるで私なんて最初からいなかったかのように仕事の話を始めたが、その声も社長室の扉が閉じられると同時に聞こえなくなった。
ヒールとは思えぬ早さで歩く恭子さんに遅れまいと、三歩うしろを必死に追いかける。
せかせかと歩きながらも心の中は重く沈んでいた。
悟られまいと平静を装うけれど、どうしても足がふらついてしまう。