俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
会議が予想以上に長引いたらしく、篠原さんが秘書課に戻ってきたのは十八時過ぎだった。
それからマンツーマンの指導が始まり、やっとのことで資料を作り終えたのが二十一時。
篠原さんは、決して優しくはないけれど、根気強く資料作りのノウハウを私に伝授してくれて、愛想のない顔をしながらも本当は面倒見のいいひとなのだと知ることができた。
明日への希望が見え始めた帰り道。
しばらく放置していた携帯を見れば、二時間も前に大河からメッセージが届いていた。
シンプルにひと言だけ。『会いたい』と。
昼間の冷徹社長の声が頭の中に蘇ってきて、顔を合わせるのがほんの少しだけ怖くなる。
時計を見ればもう二十一時半になろうとしている。実家に帰って就職を決めたことも報告したいし、明日の仕事もある。
そんな理由をつけて自分を納得させたあと、『今日はごめん、また明日』とだけ返信して、一週間ぶりに実家へ帰ることにした。
「ただいま」
リビングへ顔を覗かせると、ソファで寝転んでいた弟の莉生(りお)が幽霊でも見たような顔でこちらを睨んできた。
「わ、姉ちゃん、帰ってきたの?」
「うん。ただいま」
「結婚が嫌で逃亡したのかと思った」
「失礼な。ちゃんと就職決めてきたから、もうお見合いの話は白紙だよ」
そう言って、キッチン側のダイニングテーブルに座って、ひとり晩酌をしている父に視線を送る。
「そういうことだから。お見合いの話はお断りする」
それからマンツーマンの指導が始まり、やっとのことで資料を作り終えたのが二十一時。
篠原さんは、決して優しくはないけれど、根気強く資料作りのノウハウを私に伝授してくれて、愛想のない顔をしながらも本当は面倒見のいいひとなのだと知ることができた。
明日への希望が見え始めた帰り道。
しばらく放置していた携帯を見れば、二時間も前に大河からメッセージが届いていた。
シンプルにひと言だけ。『会いたい』と。
昼間の冷徹社長の声が頭の中に蘇ってきて、顔を合わせるのがほんの少しだけ怖くなる。
時計を見ればもう二十一時半になろうとしている。実家に帰って就職を決めたことも報告したいし、明日の仕事もある。
そんな理由をつけて自分を納得させたあと、『今日はごめん、また明日』とだけ返信して、一週間ぶりに実家へ帰ることにした。
「ただいま」
リビングへ顔を覗かせると、ソファで寝転んでいた弟の莉生(りお)が幽霊でも見たような顔でこちらを睨んできた。
「わ、姉ちゃん、帰ってきたの?」
「うん。ただいま」
「結婚が嫌で逃亡したのかと思った」
「失礼な。ちゃんと就職決めてきたから、もうお見合いの話は白紙だよ」
そう言って、キッチン側のダイニングテーブルに座って、ひとり晩酌をしている父に視線を送る。
「そういうことだから。お見合いの話はお断りする」