白い虎と蝶 ~絆~
あの人と隆さんと一緒にやってたから。
そのことはまた今度説明するね!
そんなことより………。
ほんとにやっちゃったよ。
朱雀が後から何をしてくるのか分かる人は少ないからね。
私はカバンを持って走った。
やばいと思った。
今の私じゃ朱雀に歯向かうことなんかできない。
今は逃げるのが先だ。
隆さんとの約束のためにも、あの人……魁さんのためにも………。
しばらく走って誰の気配もしないとわかったところで、近くにあった壁にもたれかかって座った。
「はぁ……はぁ……」
さすがにバレたかな。
朱雀の後からの気配を感じ取れる人は私の知る限り、私を入れて4人、可能性があるのが1人、それだけだ。
朱雀は私と可能性がある人以外は把握してるはず。
早く見つけなきゃ。
朱雀の行動力はすごく早くて、ちゃんと計算もされてる。
罠も仕掛けてくるし、やっかいだ。
………信用……か。
早くしないと私だってわかってしまうかもしれない。
いや、もうわかってるかもしれないけど。
「なぁ、大丈夫か?」
呼吸を落ち着かせながら状況整理と今後のことに集中していた私はいきなり声をかけられて反応に遅れた。