白い虎と蝶 ~絆~


その顔に嫌な予感がしてその場から立ち去ることだけを考えて階段を下りる。



ここに朱雀がいるってことはM校に通ってるんだろう。



卒業したはずなのに。



まぁ、早速会ったところでいま朱雀と喧嘩する訳じゃない。



まだ信用できる人を見つけてないんだから。



……………!?



踊り場まで来たところで気配がしたから衝動でそれを振り払う。



パシッ!



「…………」



ゆっくり振り返る。



私の後ろにいたのは朱雀だった。



目を見開いてぽつんと立っていた。



その場にいた修司と遥斗も驚いていた。



やってしまった………。



確か朱雀は最近「黒蛇(くろへび)」と呼ばれてると聞いた。



後から近づかれても誰も朱雀の気配を感じることはない。



朱雀が後ろで何をするのか気配に気づけないから黒蛇と呼ばれている。



それに、黒狼(くろと)っていう族の設立者でもある。



青龍には『卒業』というものがあるけど、黒狼にはそれがない。



それに、朱雀は私が気配を感じることが出来るのを知らない。



特訓みたいなことはしてきたけどそれを朱雀に見られたことは1度もない。

< 22 / 238 >

この作品をシェア

pagetop