chocolate mint

紫ちゃんの戸惑いは想像がついた。だけど……


「紫ちゃんは純くんから話を聞いて、奈緒子ちゃんじゃなくて崎山先輩の方に連絡したんだね」


紫ちゃんは、今は崎山先輩の側にいる事を選んだんだ。


「うん。純くんから聞いたんだけど、香織ね、奏一くんにも何か言われたらしいんだ。香織とトラブったのが原因で奈緒子ちゃんが入院したから、奏一くんも怒っちゃったみたい。……たぶん相当キツイ事を言われたんだと思うの」


「奈緒子ちゃんには奏一くんも、純くんだって居るもの。だから、私は香織の側にいてあげたい。……でも、このタイミングでメールしたから、絶対私が全部話を聞いて分かって連絡して来たって思ってるよね……」


そんな話をしているうちに、車はレインボータウンへと到着していた。


「だから余計に元気になって欲しいんでしょ?……さ、行くよ。紫ちゃんは何も料理出来ないんだから、せめて荷物持ちくらいは役に立ってよね」


きっと先輩は深く傷ついてる。


自分よりも他人の事を考えてしまう先輩が、誰かを傷つけて平気でいられるはずが無い。


紫ちゃんが先輩の側にいるなら、僕だって先輩の側にいてあげたい。


6年前のあの日、先輩が僕を元気にしてくれたように……僕も先輩の力になってあげたいんだ。
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