chocolate mint
そんなある日、色んな事を後回しにしていたツケが一気に回ってきた。
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『紫山に6時ね。了解』
スマホに届いていたLINEのメッセージを思い返して、思わず頬が緩む。
昨日の夜、仕事が一段落したタイミングで、久しぶりに香織ちゃんから飲みに行きたいとLINEが届いていた。すぐにオッケーとスタンプを返して、紫山へと誘った。
たぶん連絡してきたのは、香織ちゃんが純くんの事を知ったからだと思う。
純くんと奈緒子ちゃんが奏一くんの結婚式の日から付き合い始めたと、僕は紫ちゃんから聞いていた。
純くんと同じ職場に居る香織ちゃんが知るのも時間の問題だと思っていたけど……純くんからも『しあわせです』っていうオーラが駄々もれしているに違いない。
その名前の通りに純粋だけど……単純で、バカが付くほど正直な人だから。
今日紫ちゃんは用事があって、仕事上がりの僕が送る約束をしている。だから、紫山には行けない。
降ってわいたような二人っきりのチャンスに、踊り出したいくらいの気持ちだった。
今日、香織ちゃんに『ずっと好きでした』って伝えよう。
そう決心した僕は、逸る気持ちを無理やり抑えつけて、フロアへと向かって行った。