記憶のない夢の国
AM 6:00
まだ学校の準備をするには早い時間だった。
「まだ寝れるじゃん。さっきのも気になるし…。」
時計を止め、独り言をいう前にまた眠りについた。
しかし、また女の子が出てくる夢は見なかった。

AM 7:30

二度寝から目覚めた俺は1階に降りていき、準備をして学校へ向かった。
全く友達がいない訳では無いが多い方でもなく、いつも学校へはひとりで向かっていた。
でも友達がいなくてよかったと最近思ってる。

なぜなら、妃莉(ひまり)先輩を追いかけるような登校の仕方だからだ…。
ストーカーでは決してないが、同じ車両に乗りバレないように見る。
『あ、今日は週一単語テストの日だ。
先輩必死に見てる…。可愛い…照』

我ながらきもいと思うし、呆れるけど辞められない毎日。
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