完璧幼馴染の仮面が崩れるとき


待ち合わせ場所に着くと、いつものように落ち着いた様子で待ってくれてる秋月さん。


「久しぶり
今日は誘ってくれてありがとう」


そう言って優しく微笑む秋月さんに少し罪悪感が芽生える。


辛い時に散々甘えさせてもらったのに、これから秋月さんに婚約の話をしないといけない。



私が深刻そうな顔をしていたのか、「行こうか?」と私を促して私が誘ったのに、秋月さんが予約してくれたお店に連れて行ってもらった


オープンテラスのカフェですごくおしゃれ。


さすが秋月さんだなぁなんて思いながらreservationと書かれた席に誘導されて座る。



お互いにホットコーヒーを頼んで話を始めた


「あの…今日誘ったのは報告しなきゃいけない事があって…。」



私のゆっくり一つ一つ話す言葉をしっかりと頷きながら聞いてくれる秋月さん。



「実は、婚約することになりました」



< 151 / 154 >

この作品をシェア

pagetop