完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



私がそう言うとにっこりと優しく微笑んで、


「よかった。
実は誘い受けた時にそんな気がしてたんだよね。

今日あった時、壇さんの左手を見て確信したよ
おめでとう。本当によかった」



そう言ってくれた。


「秋月さんにはたくさん辛い時に支えてもらいました。

たくさん甘えてしまってごめんなさい」


私がそう言って頭を下げると、



「あの時間は、自分のためでもあったから。

楽しかったし、気にしないで?

それに、壇さんの彼には敵わなさそうだしね
素敵な彼だね」



首を少し傾げて、優しく微笑む秋月さん。

まるで耀にあったことがあるみたいな言い方…


「えっと…?」



「さっきから壇さんのことを心配そうに見てるよ。ほら、後ろ向いて?」



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