先生、ボクを飼ってよ


「瑞貴は寝たよ。森野、顔に出すぎ」



田辺君に言われて胸をなでおろしたけど、馬鹿にされた気がする。



というか、恥ずかしくなって、私はそっぽを向いた。



「瑞貴と話すようになって、変わったな。森野、前よりいいよ」


「なんであんたが上から目線で言ってんの」



すると、佐伯さんが思いっきり田辺君のみぞおちあたりに拳を入れた。



痛そう……


じゃなくて。



「佐伯さん、暴力はダメよ」


「いつものことですから、気にしないでください」



と、笑顔で言われたけど、無理がある。



そもそも、いつものことって……



「そんなことより」



そんなことでいいのかな。


ううん、絶対よくない。
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