先生、ボクを飼ってよ
でも、話題を変えられたら戻せない。
「先生、私この人に会ってみたい」
「え、どうして?」
「目の保養」
……そんな気がしませんよ、佐伯さん。
なんとなく、教師の恋人っていうのに興味があるだけな気がする。
「てことで、夏休み! 私と修と瑞貴で夏祭り行くんだけど、そこに先生、彼氏連れて来てよ」
楽しそうに提案してくれるのは嬉しい。
だけど、瑞貴君がいるところに恋人と行くのは少し……いや、かなり気が引ける。
「あ、嘘! ごめん、来れるわけないよね」
私がなかなか答えなかったから気付いたのかわからないけど、佐伯さんは訂正してくれた。
「でもあたし、先生と夏祭り行きたいなあ」
わざとらしく言われたその言葉は、断らせようとさせない。
「わかった。集合場所や時間は後日、ここに連絡して」
私はメモ用紙に自分のメルアドを書き、教室を後にした。