おばさんガール
「ミオちゃん!」

「あ、三津代ちゃん。どしたの?そんな怖い顔して。」

私の中身が15歳だと知り、ミオちゃんは私をちゃん付けで呼ぶ。何だか嬉しかった。


「ねぇ、携帯電話の使い方、教えてくれない?」


「あぁ、オッケ~!
ここだと看護婦さんに怒られちゃうから、中庭行こっか。」


そう言うとミオちゃんは手招きした。


中庭のベンチに座り、三津代が口を開いた。

「あのね…私のまわりにいた人たちの事、調べて欲しいの。」

「まわりって…家族とか?」

「うん。そういう特に近い人がいい。」

三津代はミオちゃんに携帯電話を渡した。


携帯を開き、ミオちゃんは少し目を開いた。

「三津代ちゃん…アドレス帳少なっ!」
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