おばさんガール
「えっ、そ、そうなの?何人?」

「全部で23人。

まぁ親族探しやすいし、良かったじゃん?三津代ちゃん!」


私、寂しい話しか出てこないのね。


「加藤、加藤…あ、あった。」

三津代はドキっとした。

「加藤なつめ。女の子かな?」

「なつめ…。

ピンとこない…って当たり前か。

ねぇ、その人から何か連絡きた形跡あるかな。」

ミオちゃんは三津代のひとりツッコミに少しクスッとしてから、携帯電話をカチカチと触る。

見事なまでの指さばきだ。

「う~ん。
なつめさんからの受信は無しだね。

あ…」

「ん?どうしたの?」

「三津代ちゃん、なつめさんに頻度に電話してる。

メールも。」

三津代は待ちきれず、後ろから画面を覗き込んだ。


「『ごめんなさい。いつか必ずあなたを迎えに行きます。』だって…

ちょっとシリアス系な話?」

「そうみたい…ね。」


さらにメールを読んで、ミオちゃんが驚いた顔をした。

「なつめちゃん、私と同じ高校の一年生みたい!

ほら、三津代さんがこのメールで…。」
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