私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「お前、まだ時間あるか?」

笑顔の余韻を残しながら、石堂さんが雑誌を閉じて言った。終電にはまだ時間はある。

「はい」

「いいレシピが思い浮かんだ。毒見役しろ」

ど、毒見役って……死にはしないと思うけど――。

剣呑な表情を浮かべた私を見て、石堂さんはニヤッと笑うとついてこい。と人差し指をちょいっと曲げた。
< 102 / 294 >

この作品をシェア

pagetop