私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「まだあるから好きなだけ食えばいい。けど、ブタになっても知らないからな」

そんな私を見て石堂さんはクスッと小さく笑った。

「いただきます!」

手を合わせてフォークで小さくケーキを崩すと、ぱくっと口に運ぶ。

「んー! 美味しいです!」

ねっとりしていると思いきや、甘さ控えめで食感は舌の上ですっと蕩けるようだった。優しい甘味が広がって、幸せな気分になる。

「マッドケーキって、生クリームでも合いそうですけど、私はこっちの方が好きです」

「生クリームだとしつこいからな。それに口の中でコーヒーの味に影響することもある。まぁ、砂糖もクリームも甘いには変わりないけどな」

一気にぺろりと食べられそうだと勢いづいたものの、ある程度ケーキを食べているとさすがになにか飲みたくなる。

「何か飲みたくなっただろ? これ、どうだ? 一応、アイスとホットの両方用意してみた」

私の気持ちが通じたのか、石堂さんはアイスとホットのコーヒーをそれぞれカウンターに置いた。
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