私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「危ねっ!」
グラスはスローモーションのように落ち、硬質な音を立てて床の上で弾けた。
「す、すみません! あ……」
よろけた私の腰に腕を回し、石堂さんが私をがっちり支えている。気が付くと、その支えに私は無意識でしがみつくような姿勢になっていた。腕まくりをして初めてわかった石堂さんの逞しい腕に、私の胸がドキドキと高鳴りを覚えた。
「大丈夫か?」
「あ、は、はい……」
石堂さんの高身長に見下ろされて、私は思わず惚けてしまう。
「ったく、ちっせぇくせに無理するからだ」
「すみません……」
び、びっくりした――!
そんなことよりどうしよう! お店のグラス割っちゃった――。
「あ、あの、すぐに片付けますから!」
「あ、馬鹿! 触るな!」
完全な不注意だ。石堂さんの言葉も耳に入らず、あたふたしながら割れた破片をかき集めようとすると、小指にチリっとした鋭い痛みが走った。
「痛っ」
足元は薄暗く、大きな破片に気づかなかった。小指を見ると、じわじわと真っ赤な血があふれ出てきた。
もう~私の馬鹿、ドジ――。
グラスはスローモーションのように落ち、硬質な音を立てて床の上で弾けた。
「す、すみません! あ……」
よろけた私の腰に腕を回し、石堂さんが私をがっちり支えている。気が付くと、その支えに私は無意識でしがみつくような姿勢になっていた。腕まくりをして初めてわかった石堂さんの逞しい腕に、私の胸がドキドキと高鳴りを覚えた。
「大丈夫か?」
「あ、は、はい……」
石堂さんの高身長に見下ろされて、私は思わず惚けてしまう。
「ったく、ちっせぇくせに無理するからだ」
「すみません……」
び、びっくりした――!
そんなことよりどうしよう! お店のグラス割っちゃった――。
「あ、あの、すぐに片付けますから!」
「あ、馬鹿! 触るな!」
完全な不注意だ。石堂さんの言葉も耳に入らず、あたふたしながら割れた破片をかき集めようとすると、小指にチリっとした鋭い痛みが走った。
「痛っ」
足元は薄暗く、大きな破片に気づかなかった。小指を見ると、じわじわと真っ赤な血があふれ出てきた。
もう~私の馬鹿、ドジ――。