私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「お前ら、くっちゃべってないで仕事しろ。ほら、あそこのテーブルで注文しようとしてる人いるだろ」

石堂さんに注意されてハッとなると、窓際の女性が手をあげてこちらを見ていた。

「はーい。私が行ってくる」

そういうと怜奈はさっと仕事の顔に戻り、注文を取りに行った。

「おい、そこの豆の袋取ってくれ」

「は、はい!」

石堂さんに言われて、私はシャキっと背筋を伸ばす。

仕事! 仕事! 集中! 集中――!

喋ってる場合じゃないよね――。

怜奈の話は気になったけれど、今は仕事脳に頭を切り替える。

「これですね」

言われた袋を手渡すと石堂さんは、無言で豆の状態を確認する。状態がいいと判断すると、手際よく豆をミルに注いだ。

「お前、スチームミルク、準備できるか?」

「はい。ラテですか?」

「そうだ」
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