【短】コンソメスープが重たくて



 ――――告……白?



 BGMが急に消えてしまったような感覚。
 お互いの心臓の音が聞こえそうで、呼吸の方法も忘れてしまったようだった。



「あ……わたし……」

「その。駄目、ですか?」



 古いフィルムを再生するかのように、いろんな彼の姿が思い出される。


 初めて店に来た日。

 汗だくになりながら店に来た夏の日。

 コートを着て、雪を被った彼。

 成績が悪くて上司に怒られたと言う彼。

 初めて部下が出来たと喜んだ彼。

 好きなカウンター席を取られて困っていた彼。

 そして、真っ赤な顔をして告白した彼。



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