悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
一周五千フィートの楕円のコースを二周すればゴールとなり、一周目は集団の真ん中あたりにつけていたうちの黒馬は、二周目に入ると外側に移動する。
そして最終コーナーに差し掛かったところで一気に加速し、先頭に躍り出た。
「やったわ! 頑張って!」
つい興奮して大きめの声で応援すると、レオン様に笑われる。
「あ、わたくしったら……」
はしたないことをしてしまったと頬を熱くしたら、彼が突然、私より大きな声を出した。
「いいぞ! そのまま走り抜け!」
顔を見合わせて笑い合った後は、ゴールに向かう黒馬に一緒に声援を送る。
先頭を走るうちの馬の半馬身ほど後ろには、赤い上着の騎手を乗せた栗毛の馬が追い上げてきていた。
赤はアクベス侯爵家の色だ。
負けてはいけない。なんとしても勝ってほしいと願う私は、やはりアクベス家への嫌悪を消せないのだろうか……。
割れんばかりの歓声が轟く中で、ゴールラインを先に越えたのは、我が家の黒馬。
馬の頭が半分ほどの僅差であった。
「キャア、勝ったわ!」と私は長椅子から腰を浮かせて喜んで、その直後に突き刺すような視線を感じた。
レオン様とは反対側の横を向けば、ロイヤル席の横の通路を、アクベス侯爵夫人とロザンヌ嬢が歩いている。
そして最終コーナーに差し掛かったところで一気に加速し、先頭に躍り出た。
「やったわ! 頑張って!」
つい興奮して大きめの声で応援すると、レオン様に笑われる。
「あ、わたくしったら……」
はしたないことをしてしまったと頬を熱くしたら、彼が突然、私より大きな声を出した。
「いいぞ! そのまま走り抜け!」
顔を見合わせて笑い合った後は、ゴールに向かう黒馬に一緒に声援を送る。
先頭を走るうちの馬の半馬身ほど後ろには、赤い上着の騎手を乗せた栗毛の馬が追い上げてきていた。
赤はアクベス侯爵家の色だ。
負けてはいけない。なんとしても勝ってほしいと願う私は、やはりアクベス家への嫌悪を消せないのだろうか……。
割れんばかりの歓声が轟く中で、ゴールラインを先に越えたのは、我が家の黒馬。
馬の頭が半分ほどの僅差であった。
「キャア、勝ったわ!」と私は長椅子から腰を浮かせて喜んで、その直後に突き刺すような視線を感じた。
レオン様とは反対側の横を向けば、ロイヤル席の横の通路を、アクベス侯爵夫人とロザンヌ嬢が歩いている。