悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
我が家の黒毛のダービー馬について、ふたりは話を弾ませていて、「あの馬を乗りこなすのは難しい。手練れの騎手と私にしか跨ることを許さない気難しい馬なのです」と父が説明していた。
するとレオン様が珍しく挑戦的な目つきをして、自信に満ちた声色で言う。
「それは是非とも騎乗してみたい。オルドリッジ公爵、黒馬を俺に貸してください」
「それは構いませんが……くれぐれもご無理はなさいませんように。お怪我をされては一大事ですので」
心配しながらも父はこの成り行きを楽しんでいる様子で、ニヤリと笑うとすぐに厩舎の方へと歩き去った。
しばらくして黒馬に乗って戻ってきた父は、馬を降りるとレオン様に手綱を渡す。
「馬が拒否するかもしれませんが、その時はどうかご容赦願います」
その言葉からは、跨ることさえできないと予想していることが窺える。
「きっと大丈夫ですよ」と青年らしい好奇心を顔に表すレオン様は、黒馬の目をじっと見つめて、手袋を脱いだ手を首筋にあてる。
「乗せて」とひと言、彼が言うと、馬はまるで頷いたかのように首を下げた。
あぶみに片足をかけ、いともたやすくヒラリと飛び乗るように跨った彼に、父も私も驚いていた。
するとレオン様が珍しく挑戦的な目つきをして、自信に満ちた声色で言う。
「それは是非とも騎乗してみたい。オルドリッジ公爵、黒馬を俺に貸してください」
「それは構いませんが……くれぐれもご無理はなさいませんように。お怪我をされては一大事ですので」
心配しながらも父はこの成り行きを楽しんでいる様子で、ニヤリと笑うとすぐに厩舎の方へと歩き去った。
しばらくして黒馬に乗って戻ってきた父は、馬を降りるとレオン様に手綱を渡す。
「馬が拒否するかもしれませんが、その時はどうかご容赦願います」
その言葉からは、跨ることさえできないと予想していることが窺える。
「きっと大丈夫ですよ」と青年らしい好奇心を顔に表すレオン様は、黒馬の目をじっと見つめて、手袋を脱いだ手を首筋にあてる。
「乗せて」とひと言、彼が言うと、馬はまるで頷いたかのように首を下げた。
あぶみに片足をかけ、いともたやすくヒラリと飛び乗るように跨った彼に、父も私も驚いていた。