悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
恥じらいながらも「あの、グラハムさんにもいていただいた方が……」と意見すれば、レオン様に「それは駄目だ」と優しく叱られる。


「オリビアの寝間着姿を、グラハムに見せ続けるわけにはいかないよ。今は、俺以外の男はこの部屋に立ち入り禁止だ。どうしても心配だというのなら、グラハムはドアの外に待機していて」


裸足の上に寝間着のままであることを指摘され、私はさらなる羞恥の中に落とされる。

そうだったわ。ガウンも羽織らずに、こんな姿で、私ったらなんてはしたないことを……。


下着の上には、薄い絹の寝間着一枚だけ。レースの部分からは生肌が見えてしまいそうだ。

両手で体を抱きしめ、隠すようにしていると、「廊下に控えております」というため息交じりの声が後ろにして、ドアの開閉音も聞こえた。

ふたりきりになった静かな部屋に、薪の弾ける音が響いたら、レオン様が艶めいた声で私を呼んだ。


「オリビア、もっと近くへ。体を隠さなくてもいいよ。俺の他に見ている者はいないから」


誰よりもレオン様に見られているという意識が、私の羞恥を煽るというのに、その気持ちは彼には伝わらないようだ。

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