Blizzard Love
20才ってのは、無防備な年だと思う。

俺もそうだった。

なんでもできるような気がして、血気盛んで・・やりたい盛り。

けど、ユキに限ってはそんなわけない・・と思いたい。

そういう軽いお遊びにこなれてるふうには見えない・・んだけどな・・。

マンションの駐輪場に自転車を止めて、俺は2階の部屋を指した。

「あれ、俺んチ。」

「つくりはどこも一緒ね。」

「あー、ユキも一人暮らしか?」

「ううん、けど帰ったら相談してみようかな。思い切ってこっちに住むのもいいかも。けど、お父さんは反対しそう。」

階段を上りながら、俺は思案した。

ここで父親の話題を出すってのは牽制・・だよな?

そういうの、昔本で読んだような・・

って、俺は子供か・・

なんで今更緊張してんだ。。
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