Blizzard Love
「あ、待てよ。鍵開けるから。」

「うん。」

カバンの中からモタモタと鍵を取り出して扉を開ける。

部屋の中は外よりは若干暖かいくらいで、外と変わらない寒さだ。

「あ、すぐに暖かくするから、ま、座れよ。」

ユキはいつのまにかブーツを脱いで、もうすでに居間に上がっている。

・・

こいつには、男の部屋に上がるってことに抵抗はない、のか?

「いいよ、ヒーターとか。暖かいの好きじゃないから。」

「けど、お前真っ青じゃん。」

「基本的に体があったかくなる、とかないから。青くても寒くはないよ。気にしないで。」

・・・

それ、雪女の設定か?

いつまで続ける気なんだ・・

それとも・・

ちょっと痛いやつなのか?

「なんか飲むか?」
< 26 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop