覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
「春位様、催しが終わった後
 皇帝堂に来るように言われました」

「私もか?」

「・・はい」

杏は申し訳なさそうな顔をしていた。

「皇帝は何か言っていたか?」

「着心地がいいと、後天然石が
 綺麗だと」

「そうか、ならいい。咎めるなでは
 ないだろう」

杏はそれを聞いて少しほっとした。

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催しは、歌や楽器、踊りなど色々な
事をしていた。
終わった後、早速2人は皇帝堂に行く
ことにした。

「皇帝に拝謁いたします」

「立つがよい」

緊張して転びそうになったが何とか
我慢した。

「杏、そなたはさっき春麗が私の
 為に作って欲しいと言われて
 思いついたといっていたが
 あれは本当か」

「はい。春位様が言ったからこそ
 思いつきました」

「2人に言い渡す。春麗は5品女官に
 杏は4位女官にする」

「ありがたき幸せです」

2人は、はれて昇進した。
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