覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
あれから1カ月たった。

「ご懐妊されています。おめでとう
 ございます」

「ありがとうございます」

懐妊している事が確かになったので
まずは皇后に報告する。
理由は、1番結果を気にしているからだ。
この前

「まだ、分からないのか。早く孫が見たいぞ」

と、少し怒っていた。

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「皇后に拝謁いたします」

「立つがよい」

礼をして、早速懐妊した事を話す。

「それは、本当か!!」

「はい。医師に確認しました」

「そうか、そうか。さ、隣に
 座りなさい」

そう促され、隣に座った。

「次、目上の人に挨拶をする時は
 会釈でいい。分かったな」

「はい。感謝します」

「そなたには感謝している。皇帝
 は全く女に興味がない様子だった
 からな」

「そなたを無理やり抱いてしまった
 息子には強く言ってある。すまな
 かった」

「頭を上げて下さい!!皇帝も
 愛が行き過ぎたことの行為
 だと言っておりましたので」

皇帝のことは全て許した訳ではないが
自分のことが好き過ぎてした行為だったら
少しは許してもいいかなと思った。
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