覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
女官見習い
「今日から女官になるための心得
 と作法を教えていく」

「はい。美位様」

試験が終わった次の日から厳しい
勉強の日々が始まった。

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「そこ!!手が下がっているぞ。
 やり直し」

今日は茶の入れ方を練習している。

「杏を見なさい。綺麗に入れて
 渡している。あれは完璧だ」

杏は実家は金持ちではないが礼儀作法
や挨拶などは、母から学んでいた。


「杏、今日はこれで終わっていい。
 後は居残り練習だ」

「はい、感謝します」

そう言って帰ろうとした時

「杏はいるか」

「春位様、拝謁します」

「美友、ちゃんと教えられて
 いるようだな」

「はい。挨拶は」

美友は厳しい口調で言った。

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~説明~
今回の話では
女官の位は15種類ある。
10位女官から1位女官
5品女官から1品女官まで位がある。

名前を呼ぶ時は最初の文字に位か品
をつけて、様を入れて呼ぶ。
身分の高い者が低い者を呼ぶ時は
本名で呼ぶ。


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