夫を奪った悪女K子さんへの手紙
2
プロの相談員の方たちは私にいいました。
「K子さんの家庭自体が問題です、きっと自分の夫とはうまくいっていなく相手にされなくて不満だったのでしょう、だから寂しくて仕方がなかった。それで、簡単に引っかかる私の夫に目をつけた。、あなたは過去も男をたぶらかし、これからもするだろう」、と

アナタは本当は全くモテナイ女なんでしょうね、目立たない私の夫にたかってくるなんて。

貴方たちは、全部夫から案内をしてもらい、することと言えばただ、夫を褒めちぎり
「よいところに連れていってもらいありがとうございました。また次回も良いところにつれていってくださいね。」と二人してメールでホイホイ、フォローするだけで永遠に楽しいデートは約束されていた。
5年間年賀状は、家族にバレないよう「今年もどうぞよろしく」しか書かない。もう街歩きでしか繋がっていないのにわざとそれは書かなかった。
夫のを見たら、意味もなく、貴方たち二人の年賀状は一緒に綴じてありましたね。
「俺も気を付けていたよ、向こうの旦那さんにばれないように」

と現在夫は白状しています。レストランの払いは当然やましい動きがばれないよう、現金。レシートはその辺で捨ててから帰宅。まるで名うての浮気者、そのものでした。

正直者とうたわれた小心者の彼とは信じられません。うちの夫ではなく、どこかのヤクザモノかと間違えそうです。
夫は私に嘘をついていながら、怖くて震えながらも女たちの期待に応えなくっちゃとずっとずっと悪行をやめることができないでいた。
「始めたからにはどうしても辞められなかった」と。依存症?

5年間、夫の最後の職場時間全部、本当に5年前のその4月から、最後の3月まで夫はよくも私をだまし、K子さんの甘い罠にはまり続け、街歩き等をやめられませんでした。くやしいです。

私の母が入院している日も、私の病気がひどい時もやめようともしなかった。

夫は人が変わったみたいに今言う。
「だってお前、それほど具合が悪くなかったじゃないか、毎度電話していたんだから具合が悪いといえばその場から帰宅したさ。」
なにをいっている。交通事故からその先5年間、私は実に療養中だったのですぞ。

私はどんなに自分が辛くともあなたを最後まで綺麗に退職させるまでがんばると夫に伝え、それをあなたは感激してくれていたはずでしょ。
K子さん、あなたが夫を悪男に変身させましたね。
夫はそれまで一度も嘘はついたことがないそうですよ。
今ではあなたの教育のおかげで正真正銘の大ウソつき男ですよ。

2月のある日
「今〇〇駅。電車事故で会社につくのが遅れた」と嘘をついて私に電話してきた。本当は車で、女たちと会う場所まで行って、その日は会社には丸々いかず、一日のデートの行程だったくせに、平然と嘘をつき、なにくわぬ顔で定時に帰宅して、私といつもと変わらないように談笑していた。悪魔だ。
思い出すたび腹立たしい。あなたが影であやつっていたからですよ。
実際あの5年半はボーッとしていて今目めがさめたそうですよ。
貴女が何かの粉でもふりかけたのですか?

やがて夫は今年の3月で退職。当然会社という隠れ蓑が外されるんだから嘘をついての街歩きなど続けられるはずもないのに。夫は辞めようともしなかった。病気か?
それはK子さん貴方から懇切丁寧に夫へとまたまたメールがあったからだ。

「実は私7月で会社を辞めるんですー」と。
当然バカ夫は「じゃ、また皆で会いますか」ということになった。

今まで送っていた写真は「もう会社の風景はおわりました。5年間みてくださりありがとうございました」と
もと部下のあなたにわざわざ礼を言ったというおバカな夫。

夫は仮にも元上司ですよ。仕事でも貴方は彼から面倒をみてもらっていたでしょうに、奴隷のようにこきつかい、夫の家族全員をまきこみ、破滅させるなんて、あなたは悪魔でしょう。

「あら、上司はなぜ奥様に了解をとっていなかったのでしょう、私はすべて夫には言っていましたのに。わたくしどもは奥様がご一緒でもかまいませんでしたのに。私は上司の誘いを断りきれませんでした」
ふざけないでくださいよ。夫がセクハラ、スト―カーみたいにいって、実際は貴女がたぶらかしたんじゃないですか、実に巧妙に。
夫は形は誘っているけど、本当は暗にそちらが誘い水を差していたし、夫は誘いではなく案内をだしていた?程度だったと言っていますよ。
8がつ24日
夫はすでに9月のデートを女どもに約束していたし、スケジュール案内も済んでいた。後は私という関門を通過させるだけ。それに失敗した。小心者だし、うまい嘘はつけない。はじめて、黙って休暇を取っていたという嘘でなく、自分の口で話し、本物の嘘を演じなければならなかった。
「9月に前からやっていた街歩きにいくから、、、。」

その言葉、夫の目はうつろであっちのほうを向いてしゃべっているもの、すぐ変だと気ずきました。
「それって女二人に男一人で、男は貴方でしょ。」
夫は真っ赤になり、震えながら、今までの5年半の嘘をぜんぶ自分から告白いたしました。それから今日まで2か月間ずーと修羅場です。

勿論私はまさかの冗談でしゃべったのに、ピタッとあたってしまった。
夫は嘘をつく自分が正直な自分に負けた、デモそれでヤットスッキリした、といっていますよ。やっと少しだけ人間がもどってきたのでしょう。

貴方まさか私の夫が妻にアッサリ、ゲロルなんて考えてもいなかったでしょう。
元々夫は正直者なのですよ。それを貴方が上手くだまし、嘘をつきつづけさせていたのです。罪な人です。
K子さん。あなた自分の夫が、6年ちかく、固定女二人つれて定期的に遊んでて、それは自分には嘘の時間で、自分は療養中で、もう取返しがつかない過去にあった話で、夫が「まだ街歩き、おんなと続けたいよー」といっていたら耐えられますか。

苦しいですよー。毎日、地獄のなかを這いずりまわっているみたいです。結婚生活36年ですよ。夫を完璧に信頼していました。幸せでした。それを貴方がグチャグチャにふみにじったのです。
電話で私はあなたに言いました。「こころから謝ってほしい」

貴方の答えはまよわず、「NO」で、それからのあなたは実に見苦しかった、だからこそ人間として、女として妻として私は黙っていられません。やられっぱなしでは済ません。

夫も私もスッカリ痩せて病院通いの日々ですよ。なんとか家族のため再構築をしょうとしているからです。
あなたは「おだやかにくらしてください」、といいました。アタリ前ですよ。あなたなんかにいわれたくない、誰が好きでこんなふうに飛びまわっていますか、あの日以前言われるまでもなく静かに、慎ましくにユッタリと暮らしてきたのです。
一日一日を守って積みあげてきた大切な日々です。あなただって同じでしょう、孫もいる主婦だそうですから。

なぜ上司の家庭だけダメにしました?自分のほうは無傷で。もう再び立ち上がれないほど私のハートを傷つけましたよ。
そうです。あなたを非常に不愉快な人だとおもっています。あなたが夫のそばで暮らしていた全てがいやでいやで耐えるくらいなら死んだほうがまし位です。
たぶん、浮気された妻なら同意見でしょう、悪女のK子さん。

お願いです。ちゃんと許しますから、加害者の女性二人で謝りに訪れてください。
そしてなにもかも説明をしてください。私の質問にもちゃんと答えてください。
そして来年新しくお互いの家庭にうまれてくる孫たちの為、仲直りをいたしましょう。

もう十分いい年でしょう、もう大人になってください。やってしまった後始末、ケジメはキチンととってくださいね。
お返事をお待ちしています。
季節柄お身体ご大切に。              K子様
                           夏 雪ん子 10月31日
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