虹色キャンバス
一階のエントランスを通ったとき、来客用の入り口に若い女性の姿が見えた。


「あの~」

前を横切った僕らに女性が声をかけた。


「はい」


「美術科の職員室はどちらですか?」


「あー。3階です」


「ありがとうございます」

そう言いながら、女性は軽くお辞儀をした。

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