白のアリア
「アリア〜、手紙がきてるよ」

 クルスはそのピンク色の封筒をヒラヒラさせて
手紙を持ってくる。
  
 私に手紙?ありえないわ。

 アリアはとても嫌な予感がしたが、それを振り払うようにクルスの手から手紙を奪い取った。

 見た瞬間、見なければ良かったと後悔した。
手紙の差出人は、妹姫いや、時期女王リディア。手紙はその戴冠式への招待状だった。

「どうした?アリア」

 その瞬間、全てがアリアの瞳に虚しく映った……。
 アリアの負けは確定したのだ。
< 17 / 53 >

この作品をシェア

pagetop