【完】俺がずっと、そばにいる。
りっくんが予約しておいてくれた席に二人で座り、流れている予告を見ながら待つ。
私がさっそくポップコーンをもぐもぐと頬張っていたら、りっくんに呆れ顔で笑われた。
「お前相変わらずよく食うな」
「うん。だって、お腹すいてたから」
「ほんと色気より食い気だよな」
なんて、もう何度言われたかわからないようなセリフ。
「ま、まぁね」
「さっそく口にポップコーンのくず付いてるし」
「え、ウソっ。どこ?」
「ここ」
りっくんがそう言って、私の口元に手を当て、親指で拭う。
「あ、ありがと」
すると彼はそこで、なぜか急にじーっと私の顔を見つめてきて。
あれ?どうしたんだろう。
「え、あの……」
妙に顔が近くてなんだかドキドキしてしまう。