【完】俺がずっと、そばにいる。
四時間目は体育館で体育の授業だった。
種目は男女ともにバスケなんだけど、何チームかに分かれて試合をするので、自分たちの出番以外はとても暇だ。
私と琴子はいつも通り、体育館の隅っこで試合を見学しながらお喋りしてた。
「そういえば、最近佐伯くんとはどう?うまくいってる?」
私が何気なく問いかけると、少し考えこんだような顔をする琴子。
「……うーん、うまくいってるとは思うけど、ね。でもやっぱりまだちょっと不安あるかな。むこうは元カノと同じ学校で同じクラスだしさ」
そう。実は琴子は近くの私立高校に通ってる彼氏の佐伯(さえき)くんと、まだ付き合って三か月なんだけど、告白したのは琴子のほうからで。
今のバイト先で初めて出会ったとき、佐伯くんは彼女に振られたばかりだった。
その後、元カノのことを引きずる佐伯くんに頑張ってアタックして、見事交際までこぎつけたんだけど、佐伯くんと元カノは同じクラス。
だから当然今でも多少関わりはあるわけで、琴子はそれが不安みたいなんだ。