悪魔と天使のエクセトラ








ポソッと口から零れた言葉。





「大丈夫ですわ。マルス王子。」





リリアが再びメニューに視線を落とす。





あ、そういえばこの言葉がわからないんでしたっけ。





「リィ」





ふと呼ばれた昔のあだ名に目を向けた。





頬に柔らかく、温かいものが触れる。







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