悪魔と天使のエクセトラ








王子の甘い告白と、溶けるようなキスがリリアを包み込む。





メニューに顔を隠すリリア。





王子は今、何を思っているのだろうか。





けれど、一つだけ。





リリアの心臓は、いつの間にか鳴り止んでいた。





というか、そもそも鳴っていなかったのかもしれない。





ただ、『鳴っている』と勘違いしただけ。







< 167 / 259 >

この作品をシェア

pagetop