記憶を失くした総長
慎都side
俺は、というと握手した手が離されずビックリしていた。
このままじゃボロが出そうだったので自分から手を離す。
麗「…!ああ、ごめんね慎都。」
触れられた場所が熱い。
久しぶりだからしょうがないなんて言い訳するつもりは無いが、また会えたことに喜びを感じていた。
30分前、23階に来るとホールにあるグランドピアノの蓋を枕に寝ている人がいた。
それにも驚いたが、その人物が麗華であったことも驚きのひとつ。
今、病院にいる事など母さんは言ってなかったのに。
ソファーに移動させ、目が覚めるまで懐かしんで見ていようと思ったのだが、その時間は意外と短った。
久しぶりの麗華をずっと見ていたことがバレたら恥ずかしい。
ふと、麗華の手にはぐちゃぐちゃと丸められた包帯が。
慎「…麗華、その包帯はどこのを外したの?
巻かないとだよね?」
おもむろに肩を揺らした麗華。
手先が不器用であるのは相変わらずのようだ。
慎「貸して。俺が巻くよ。」
俺は、というと握手した手が離されずビックリしていた。
このままじゃボロが出そうだったので自分から手を離す。
麗「…!ああ、ごめんね慎都。」
触れられた場所が熱い。
久しぶりだからしょうがないなんて言い訳するつもりは無いが、また会えたことに喜びを感じていた。
30分前、23階に来るとホールにあるグランドピアノの蓋を枕に寝ている人がいた。
それにも驚いたが、その人物が麗華であったことも驚きのひとつ。
今、病院にいる事など母さんは言ってなかったのに。
ソファーに移動させ、目が覚めるまで懐かしんで見ていようと思ったのだが、その時間は意外と短った。
久しぶりの麗華をずっと見ていたことがバレたら恥ずかしい。
ふと、麗華の手にはぐちゃぐちゃと丸められた包帯が。
慎「…麗華、その包帯はどこのを外したの?
巻かないとだよね?」
おもむろに肩を揺らした麗華。
手先が不器用であるのは相変わらずのようだ。
慎「貸して。俺が巻くよ。」