記憶を失くした総長

大「……飲めるか分からない相手に酒を飲ませたのか?」

大和がクラスメイトを睨みつける。

「…レモンティーにウィスキーを混ぜたのよ。」
「な、何飲んでんのかなぁって飲んでみたらただのレモンティーじゃん!?だから半分飲んでウィスキーで割ったら美味かったから玲も気に入るかと…、」
成「で、何も言わずに渡したんだね?
それも40度近くあるウィスキーって…。


本当に飲めない体質の人だったらどうしてたの?」
「わ、悪かったって!」

「__ハイハイ終わり。成輝も大和も怖い顔すんなって。お前らも謝罪は玲に言えよー?」

実行者に詰め寄る俺たちの間に先生が入り制止する。

拓「ったく。なんのために俺が前もって注意したと思ってんだよ。よかったなあ、被害に遭わなくてよ。」
「えーー??私、玲くんだったら自分からキスしちゃうー!」
「お、俺も!玲にだったらファースト奪われてもいいっ!」

重苦しい空気が無くなり和んできた頃、桜哉がこっちにくる。

桜「瑞希が気持ち悪いって言ったから雅が連れて帰った。


…その、キスは災難だったな。玲も覚えてないだろうから、早いとこお前も忘れろよ。」
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