記憶を失くした総長
……みんな、そんな呆れた目で見ないで。

山「…休み時間の度に体温測定を。38度を超えたら病院に連行してください。授業中も息が荒かったり、伏せていたらすぐに保健室に。」
拓「…分かった。」

これは…思った以上に大事にされてしまった…かも。

『今は大丈夫だし!そろそろ教室に行くから!拓くんよろしく!』

そうして、半ば無理やり学校にとどまることが出来た。
教室に向かう途中急な質問

拓「クラスで信頼できる人は?」

え。
昨日の今日でよくそんなこと聞くね?

『まぁ……大和と成輝かな。』

比較的?あの2人なら安心。

拓「2人には伝えておくからなんかあって俺がいない時だったら2人を頼るんだぞ。」
『…はぁい。』

拓「昨日と同じで。」
『わかりましたぁ。』

また、大きな音を立てて…。

「玲くん来てないのぉー?ショックぅー。」
「おいっ!聞いたかよ!如月先輩の婚約者がこの学校に来たらしいぜ!」

拓「黙れ。」

今日は、すぐ静かになった。

拓「昨日紹介したかったんだが、もう1人転校生だ。入れ。」
「もしかして、婚約者じゃね?」


その通りです。
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