寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
ドライブって!
片道一時間や二時間どころじゃない。
「高速を使えばなんてことはない」
涼しい顔をして答える理玖さんを放心状態で見上げた。
「……ですが、どうしてここがわかったんですか?」
結婚式があることは別として、場所までは話していなかったはず。
すると理玖さんはジャケットの内ポケットからピンク色の小さな紙切れを取り出した。
「あっ……」
今日の披露宴の案内だ。
実家のそばで場所は熟知しているから今さら必要ないと、マンションに置いたままにしていた。
理玖さんはそれを頼りにここまで来たらしい。
愛美も祐子も口を半開きにしたまま、呆けたように私たちを見ていた。
隣の愛美が私の脇腹を小突く。
「誰なの?」