寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「えっ……?」
「競争」
理玖さんがあの夜と同じことを繰り返す。
「敗者は勝者の言うことをなんでも聞くこと」
「そ、そんな! 私、洋服なんですよ?」
水着でだって理玖さんに敵わないのだ。洋服を着たままで勝てるはずがない。
「よし、行くぞ!」
そうこうしているうちにも理玖さんは泳ぎ始めてしまった。
「理玖さんってば!」
そう言って私が止めたところで聞く彼ではない。どんどん理玖さんが遠ざかっていく。
そしてあっという間に彼は反対側に到達し、顔をプールから上げた。
「俺の勝ちだな」
得意そうにニヒルに笑う。